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行政書士になるまでの経緯

行政書士になるまでの経緯

 10年前就職で横浜に出てきてから、学生時代とはまた一味違う忙しいサラリーマン生活を送っていました。いろいろな工場で行われる工事の現場監督で、毎日たくさんの人達と一緒に仕事をしていました。人に迷惑をかけてしまったり、数々の失敗もしましたが、良い仕事をした時のお客さんからの感謝の言葉や喜ぶ顔、気持ちのよい仕事をした時の職人さん達の笑顔が嬉しくて、ハードでしたがとても充実していたと思います。

 そんな生活のなか、結婚し、子供二人にも恵まれて家族四人の生活になり、子供が大きくなるにつれて、いままであまり気にしていなかった将来のことについて考える時間が多くなってきました。仕事のほうでもだんだんと責任が重くなり、一生懸命やっているその先には、お客さんの笑顔ではなくて、いつの間にか会社の利益のことしかなくなっていました。会社の評価も利益やコストダウンのことばかり。いつの間にか、お客さんのことを二の次にしてしまっている自分があったのです。
 子供の教育費、将来家を買ったら発生するローン・・・それ自体はある程度しょうがないものの、定年まで働くその仕事の内容が、お客さんのことではなく、会社の利益ばかり追求するものになってしまっていることが、なんだか自分のやりたかったこととかけ離れてしまっていることに気づきました。  気づいてしまってからは、何度考えても現場監督だけで一生を過ごす人生に納得がいかなくなり、しだいに、『このままじゃいやだ!!』という気持ちが強くなってきました。そして自分にぴったりの職業って何だろう? とあらゆる職について考えてみる事になりました。そしてその結果、2002年夏、『行政書士』という職業に出会ったのです。  行政書士なんて仕事は、この時まで全く知りませんでした。でもその中身を知れば知るほど私がやりたかった、『困っている人の為に全力で仕事をしたい』『感謝される仕事をしたい』、という内容にぴったり当てはまっていくのがわかったのです。そこからすぐに方向を決めました。
 しかし、行政書士は国家試験に受かることが必要だったのですぐに始めることは出来ず、まずは仕事をしながらその試験勉強を始めることになりました。未経験の分野でしたが、もともと法律がキライではなかったことと、やっと見つけた職業につきたいという気持ちが強く、勉強に苦痛は感じませんでした。しかし独身ではないので、やはり仕事以外に勉強の時間を作るということは、家族には目に見えない負担をかけていただろうと思います。ですから、なんとか早いうちに合格してしまいたいという一心で進めていました。

 約一年後に行われた2003年秋の試験では、勉強の量が足りなかったのか、出来はあまり良いものではありませんでした。試験後すぐに、来年はどうしようかなぁと次のことを考えていたのですが、合格発表を見てびっくり、信じられないことに私の受験番号が載っていたのです。

 自宅のパソコンで発表を見たのですが、まさかと思っていた私は何度も番号を確かめてしまいました。そして、夜中でしたが寝ていたカミさんを揺り起こし、合格した事を真っ先に伝えたことを、今でも時々思い出します。2004年の一月、晴れて合格証を手にすることができました。
 それからは開業に向けて自分なりに勉強を始めましたが、はっきり言って合格してからのほうが学ばなければいけないことが山ほどありました。無制限と言っても良いかもしれません。資格は取れたのですが、これからは一人の経営者でなければいけないということもまた、自覚しなければいけないことだったのです。
 あれやこれやと時間は掛かりましたが、サラリーマンをやりながら、2004年10月に念願の『行政書士長谷川事務所』の看板を掲げ開業。ホームページでの営業を開始し、少しずつ業務範囲を拡大。さらに2006年には独立し現在に至ります。

 これから先の人生はどのような展開になるのか全く予想もつきません。でも、自分で選んで決めた道だから、サラリーマンとは比べ物にならない責任を背負っても、辞めたいとは思わないでしょう。そして何より、やりたいと思ったことを職業にできたことは、私にとってとても幸せなことです。

 まだまだ修行の身ですが、全力で突っ走ります!!
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